市民蔵常右衛門

企画: 市民蔵常右衛門(株式会社まちづくり山上)
日時:11月1日
パネリスト:柳川直子(株式会社まちづくり山上代表取締役)
       留松里詠子(株式会社まちづくり山上ほうき部門)
       吉田慎司(若手箒職人)
コーディネーター:
       山中正樹(相模女子大学講師)

 神奈川県の愛川町中津にある箒(ほうき)博物館・市民蔵常右衛門を拠点に、まちの中心産業であった箒作りの研究や復興に携わるメンバーによるトークセッションを行いました。

 パネリストは、箒作りの技術を学び旧中津村に持ち帰った柳川常右衛門から六代目にあたる柳川さんと箒職人を目指す吉田さん、見習い中の留松(今年の実行委員)の3名。コーディネーターには都市計画やその歴史、地域文化を研究する山中さんを迎えました。
 心地よく優しい暮らしをしたい人へ、箒で地球環境に貢献できる事や箒の深いおもしろさを、市民蔵常右衛門で販売する長柄箒や小箒、展示品の一部である世界の箒をトークとともに紹介。原料のホウキモロコシの生産、箒の構造と作り方や長持ちする理由、かつての職人さんの生活等をそれぞれ披露しました。一家に一本は必ずあったと言っても良い長柄箒は、日本女性の柔らかい立ち居振る舞いと一体で、人の誕生や弔いの場面では、無事生まれるように、あの世へ滞りなく渡っていけるようにと、魔除けとして使われていました。江戸末期から主流になったという畳に絨毯を敷いた事が、掃除機を必要とする住まいに変えてしまったというエピソードも。柳川さんは伝統に学びながら一人一人の発想を大切にする「我が風」の箒を作っていきたいと締めくくりました。