
「GNHの方がGNPより大事だ」と言ったのはヒマラヤの小国ブータンの国王です。GNHとは、GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)をもじったもので、あえて訳せば「国民総幸福」。GNPやGDPのPはプロダクツ(生産物)のP。それに対してGNHのHはハピネス(幸福)のH。ぼくたちの社会がGNPやGDPの上昇を「経済成長」としてありがたがってきたのに対して、ブータンの国王は、商品とそれを売り買いするお金の量によって、社会の豊かさやそこに住む人々の幸福がはかれるものだろうか、という疑問を投げかけたんですね。
この言葉が気になっていたので、去年2度ブータンを訪ねてみました。実際、ブータンの村々を訪ねてみると、まだまだ豊かな生態系、自給型農業、コミュニティの助け合い、伝統文化、スローライフが健在で、人々の幸福度、満足度はかなり高そうなんです。
ひるがえってGNPやGDPの高さを誇るぼくたちの社会のことを考えてみる。うーむ、GNH度が高いとはぼくにはどうも思えないのです。
特に東京都はGDPというモノサシでは全国第1位ですが、食糧自給率はわずか1%。エネルギーや水の供給もゴミの廃棄もほとんど遠隔地に頼っています。おまけに住居は家賃が高くて狭く、都心は緑少なく空気も悪い。高い生活費を稼ぐために忙しい人々の多くは家族や友人とゆっくり顔を合わせる暇もない。そんな東京を豊かさのモデルと見立てて、突っ走ってきたのがこれまでの大量生産・大量消費時代の日本人でした。
 辻 信一(コーディネーター)
そして今、地域が地域らしいモノサシをもつことや、国が国らしいモノサシをもつことをますます困難にしているのが、グローバル経済です。グローバルスタンダードという名の祭壇に、ぼくたちの幸せを構成するはずの愉しさや美しさや安らぎやおいしさが犠牲として捧げられようとしています。
それを食い止めるのは、ぼくたちのGNH幸福主義です。成長から成熟へと、GNPからGNHへと、今こそ、飛躍しようではありませんか。ぼくたちは皆、幸せになるために生まれてきたのです。
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■開催趣旨 ライフスタイルフォーラムは、NGO/NPO・企業・行政の協働により、大量生産・消費・廃棄の経済社会構造からの脱却、また、地球温暖化防止への関心を高めるため、幅広い層に、身近なところから環境にやさしい生き方を考えてもらうきっかけづくりを目的に毎年でフォーラムを開催しています。
■開催概要 名 称 : ライフスタイルフォーラム2006 [第7回] テーマ : 「GNH−幸せをはかるモノサシ−」 会 期 : 2006年11月11日(土)〜12日(日) 会 場 : 新宿御苑・100周年パビリオン (新宿駅南口10分、新宿御苑前駅5分、新宿三丁目駅5分) 主 催 : ライフスタイルフォーラム2006実行委員会、環境省 入場料 : 無料(ただし、新宿御苑への入園料200円が必要となります) 対 象 : 一般、学生、環境NPO/NGO団体、市民グループ、環境に関心のある方 企画制作 : アースガーデン 後 援 : 内閣府、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、東京都、新宿区、財団法人 建築環境・省エネルギー機構、社団法人 日本青年会議所、財団法人 新エネルギー財団、社団法人 全国都市清掃会議、都道府県地球温暖化防止活動推進センター連絡会、独立行政法人 国民生活センター 協 賛 : 株式会社アーバン・コミュニケーションズ、東京ガスケミカル株式会社、東京ガス都市開発株式会社、東京商工会議所、株式会社日本環境認証機構、パルシステム生活協同組合連合会 ■全体企画 ●メインフォーラム 「GNH:幸せをはかるモノサシ」/12日(日) <メインコーディネーター> 辻 信一(文化人類学者、環境運動家、明治学院大学教授) <ゲスト> ジグメ・ドゥッパ(ブータン/音楽人類学者、王立パフォーマンスアート・アカデミー(RAPA)副校長) 三砂ちづる(津田塾大学国際関係科教授、「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」著者) 星川淳(グリーンピース・ジャパン事務局長) Yae(シンガーソング・ライター) 堀つばさ(太鼓プレイヤー、鼓童@佐渡島) ●特別企画 「GNH from ブータン」 <メインホスト> 辻 信一 <ゲスト> ジグメ・ドゥッパ アンニャ・ライト(オーストラリア/アクティビスト、ミュージシャン) ●課題別フォーラム ●NGO/NPOと企業の活動アピール展示 ●エコロジーマーケット ●食のコーナー&ライフスタイルカフェ ●キッズコーナー ●自然観察会 ●映画上映 ●ピーターラビット(R)とおんだんかのおはなし ●YOGA教室 (詳細は決まり次第更新していきます) |
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