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大木 浩さん (全国地球温暖化防止活動推進センター代表)
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  • 大木 浩 (おおき ひろし)
  • 1952年東京大学法学部卒業、外務省入省。ワシントン、ベオグラード、ジュネーブに在勤。
  • 1980年に参議院議員に当選し、1997年には国務大臣環境庁長官。
  • 同年の京都で開催されたCOP3で議長を務める。
  • 現在全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)代表。
  • 1927年生まれ78歳、愛知県出身。趣味は読書とスポーツ。座右の銘は「温故知新」。
  • ※JCCCA代表コラム(JCCCA Webサイト)

 

?環境省大臣も歴任し、数多くの環境問題に向き合ってこられたと思います。その中でも特に印象に残っているものは何だったのでしょうか。

印象に残っているものといえばやはり京都会議でしょうか。昨年2月に京都議定書が発効しました、これから国際的な義務となります。 地球の歴史は46億年と非常に長いですが、ここ1万年の間は気候も安定していました。しかし、近年数百年の間で地球環境は大きく変化しているのです。たった200年300年の短い期間に起きていることをそのまま放置していると人類の歴史が止まってしまいます。 地球温暖化を含めた地球環境の変化の原因は、人間の経済活動やエネルギーを使い過ぎたことだとかなりはっきりしてきています。今ここでその活動を抑制しなければいけないんです。 昨年から今年にかけてハリケーンや台風が増えていますが、他の環境問題と比べ温暖化の実態は分かりにくいのが現状です。科学的説明を明らかにし、理解を深めなければならないと思います。

?1997年12月に京都で開催された第三回締約国会議(COP3)で議長を務められた大木代表。議長として一番気苦労されたことは何だったのでしょうか?

会期は11日間だったのですが、国によって温暖化問題に対する立場が違い160余りの国をまとめるのに最後まで苦労しました。途上国の中には、油を売って貧困からどうにかして脱出したいという国もあれば、温暖化が原因で海水が上昇して沈みかけている島もある。立場の違いをまとめて実質的に温暖化防止になるような国際ルールをつくるには苦労がありましたね。

Image?外務省時代には多く海外赴任をされていらっしゃいましたが、その頃のお感じになっていたことは?

始めはアメリカに、その後、ヨーロッパに行きました。同じ先進国の間でも、大きくヨーロッパとアメリカに分かれると思うのですが、二つはだいぶ違うんですね。ヨーロッパは自然を楽しんでいて、生活のペースが早くない。自分たちの文化を大切にしようとしているんですね。一方、アメリカは何でも経済成長につながってしまう。 テレビを見ていても、アメリカでは日夜通して番組をやっているのに対して、ヨーロッパでは途中で見られなくなってしまう。休憩してしまうんですよ。国によって違うのでしょうけど、レストランなんかも休みが多いですね。  アジア、中東、アフリカなど、経済協力をしていた主な国はほとんどを廻りました。途上国の場合、貧困から何とか脱出しようとするために、先ず農業、牧畜を始める。しかし、それが逆に環境を壊すことにつながってしまった。土壌力が弱いんですね、地下水もなくなってしまう。牧畜で草がなくなる、灌漑で水がなくなってしまう、難しいですよね。 経済協力ということで各国を廻りましたが、経済協力といっても日本の知識や経験をそのまま使えるとは限らないんです。 日本に帰ってきて感じたこと?外交が始まったのは1952年、日本に帰ってきてもその頃と1980年ではだいぶ違いますよ。当初は特にアメリカから日本に帰ってくると、「貧しいな」と思いました。ただ、10年経つごとに変わっていきましたね。

中国もこのまま発展し続けると、環境問題でつぶれてしまいますよ。水のコントロールができていないことも問題です。地球上で我々が自由に使える淡水というのは0.01%しかないんです。そういう面で中国は解決していない、アフリカも同じです。ヨハネスブルグ・サミットでもきれいな水が飲めない人が10億人いて、2015年までに半減しましょうと決議しています。水問題は、温暖化とともに深刻な問題です。いろいろな地球環境問題はリンクしているんです。 地球温暖化が進めば海流の循環コントロールが効かなくなる。その結果、緯度の高いヨーロッパやアメリカは北海道以上に寒くなってしまいます。それこそ映画「デイアフタートゥモロー」のようになってしまいます。

?ライフスタイルは昔と比べてどのように違ってきているとお感じですか。

戦前と戦後はまったく違いますね。日本は戦前は軍事力はあったけど、生活水準は低かった。水準が低いから「もったいない」と思うわけですよ。物資が有り余ってなかったから節約せずにいられなかった。 あと、食糧ね。今の日本人の食生活は多様化しているでしょう。おそらく世界中で比べてもレベルが高いですよ。その結果、ごみが昔の100倍になっていますよね。又、我々が今持っているものと、昔持っていたものを調べると全く違いますよね。電話なんて特に。私が働き始めた頃は電話をつけてくださいって言っても、「まだ近所に電信柱がありません」なんて言われた。今はケイタイという言葉は外国でも通用するようですよ。 車にしても私の地元の愛知県では四車線です。もちろん、脇道に入れば違いますけど。全国で一般的に通勤手段を比べてみると公共交通機関と自家用車の割合は7:3だそうです。ところが愛知県の場合は数字が逆ですからね。 ゴミだって毎日出すでしょう。電報の台紙なんてもう少し簡単でいいんじゃないかって思いますよ。資源が少ないのですからもっと使い方を考えたいですね。

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?さいごに、代表の日常で環境に配慮している点がありましたら教えてください。

先ほども話ましたが、水の使い方は意識しています。日本で水を節約すればアフリカで使われるというわけではないけど、使いすぎに気をつけていますよ。あとは電気をすぐに消すこと、マイカーに乗らないことかな。

?ありがとうございました。 

文と撮影:事務局